SST 『 脳みそから妄想を追い出そう - ハクナマタタ - 』
- moshimoshisapporo
- 2022年6月21日
- 読了時間: 4分
脳みそは、みんなの頭の中にあり、何かを考えてくれる場所。
こんな形をしています。

みんなは、この脳みそで
「今日の夜ご飯は何かな?」とか、
「ドラゴンボール楽しかったなー」とか、
考えたり感じたり、思い出したりしています。
「ピカチュウってかわいいな。」とか、
「明日の遠足楽しみだなー。」とか。
脳みそっていうのは、起きている時には常に働いているものです。
もちろん楽しいことを考えるのも脳みそですが、嫌なことを考えてしまうのも、この脳みそです。
みんなには、こんなことありませんか?
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渡部「大根抜きしよー。」

松村「うーーーん!うーーーーん!あーダメだ、スッゴい重い。」
(大庭の心の声)
「え?何?大庭が重いって?太ってるってこと?」

松村「うーーーん!渡部さん強ーい!ハハハハハ!」
渡部「ハハハハハ!」
(大庭の心の声)
「え?え?渡部さんと大庭の扱い全然違くない?大庭のこと嫌いなのかな?」
大庭「もうやーめたっ!勝手に遊べば?」

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…
あら、なんかケンカっぽくなっちゃいました。
さぁ、今、大庭さんはどうして怒っちゃったのかな?

A「松村さんがデブって言ったから。」
A「デブって言ってないよね。重たいって言っただけだけど、大庭さんが太ってるって言われてると思った。」
うんうん!
みんなちゃんと見ててくれたようです◎
ではその時の、大庭さんの脳みその中を見てみましょう!
脳みそ、オープン!

大庭さんの頭の中には、松村さんの「重たい」っていう言葉が入ってきました。
そしたら、「あれって大庭のこと太ってるって言ってんじゃないかな?」って思った。
そうしたら、「松村さんは大庭のことが嫌いで、わざとやってるんじゃないか」って考え始めた。
そして大庭さんは、怒っちゃっいました。
脳みその中では、嫌なことがこーーーんなに膨らんでしまいました。
これが脳みその中をいっぱいにしちゃったんです。
じゃーこんなのも見てみましょう。
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工藤「ねーねー、かけっこの練習しましょうよ。」
松村「よーい、どん!」

【渡部さんが最下位】
渡部「あーもう!」
工藤「どうしたんですか?今日は調子悪いの?」

(渡部の心の声)
「なに⁉︎ 僕のことバカにしてるの?」
松村「ねーねー!おもしろかったからもう一回やろうーー!」

(渡部の心の声)
「いやだ! また負けて、みんなにバカにされる!」
渡部「おもしろくなーい!もうみんなとは遊びませーーーん!」
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あらら。
今度は渡部さんがヘソを曲げちゃっいました。
さぁ、今度は渡部さんの脳みそを見てみましょう。
脳みそ、オープン!

渡部さん、かけっこでみんなに負けた。
そしたら、悔しくて工藤さんの優しい声も、意地悪に思えた。
そうしたら、「何回やっても、どうせ嫌な気持ちになっちゃうんだ。」って、
モヤモヤした気持ちは頭の中でどんどん大きく膨らみました。
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実は、松村さんも工藤さんも、悪くありません。
松村さんは、大庭さんが太ってる、なんて一言も言ってない。
工藤さんもね、渡部さんが心配だし、いつも早く走れるの知ってるから、「今日は調子悪いんですか?」って聞いただけです。

つまりそれ以外の部分は、2人が脳みその中で膨らませた、事実とは違うこと。
本当のことではありません。
これを妄想と言います。
松村さんに悪口を言われた、工藤さんにバカにされたって思ったのは、
本当のことじゃない、妄想なのです。
では、どうすればよかったのでしょう?
やな事言われた!悔しいことが起こった!
そんな妄想が膨らみそうな時は、どうしたら良いのでしょう?

A「割っちゃえばいい。」
わ、割る⁇笑
A「楽しいことを考えればいい。」
そう!そうですね!
反対に楽しいことを考えるのが一番です!
けど、途端で頭を切り替えるのって、本当に難しいですよね。
(大人でも難しい。)
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そこで、みんなに素晴らしい、魔法の言葉を教えます。
ハクナマタタ!

ライオンキングに出てきます ☺︎
意味は「悩まずに暮らすこと」だって言ってます。
悩んでても、前に進まないから、
脳みその中では、本当じゃ無いこと(妄想)が膨らんじゃうから。
だから、この言葉を唱えて、忘れちゃうのが一番!
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大庭さんが、重たいって言われて、嫌な気分になってる。

こんな風に、妄想が大きくなっちゃう前に脳みそから追い出してしまいましょう!
渡部さんも、かけっこで失敗しちゃって、嫌な気持ちになりかけてる…。

渡部さんも、脳みそが妄想を始める前に、ハクナマタタで追い出しちゃいました!
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嫌なことしてくる人のこと、失敗しちゃった時のこと、
いつまでも頭の中では考えてしまいます。
「あの時こう言えばよかった。」
「もっとこうしておけばよかった。」
対策を練って次に生かそうと、きっとそう思うのかもしれません。
でも、脳みそでいくら考えても状況は変わりません。
忘れるために、脳みそを使いましょう。
大人の世界では、これを『鈍感力』と呼びますよね。
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現代の子どもには、本当に悩みが多いように感じます。
何も考えずに友達と遊ぶことが難しく、
悪い予感を抑え、期待を抱くことも難しいのです。
小さな子がストレスを抱えているのを見ると、胸が潰れそうになります。
この話を聞いたから、明日から上手に気持ちを切り替えれるようになる訳では、きっとありません。
それでも、少し成長した時に、
「あぁ、あの時もしもしで聞いた話は本当だな。」
と、思ってもらえれば、それがきっと彼らの芯となり、自分で自分を変える力になると信じています。
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