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SST『 愛 とは - 童話「 おおきな木 」に学ぶ母の愛 - 』

  • 執筆者の写真: moshimoshisapporo
    moshimoshisapporo
  • 2023年2月21日
  • 読了時間: 5分

もし、もらった人が幸せになれる宝石を3つ持っていたとしたら、誰にあげますか?

「お友達にあげるー。」(まだこの宝石の貴重さがわかっていない子ども達)

「私はママと、パパと、弟にあげる。」(この子の一声で意見が固まり始める子ども達)

「僕は1つを割ってママとパパに。残りは全部割って弟と妹にあげる。」(割り始める子ども達)


「お母さんにあげるよっていう人はどれだけいますか?」


なんと全員が手を上げました◎


そうでしょう◎

志賀も1つは母にあげます。


みんなお母さんにあげたいって思っているみたいです。

お母さんのこと大好きなんですね ☺︎


では、お母さんは、みんなのこと好きなんでしょうか?


だって、みんなわがままばっかり言っちゃう。

お母さんの言うこと、すぐに聞かないでしょう。

お母さんのこと叩いたり、嫌い!って言っちゃう子も、いるんじゃないかな?


そんなみんなのことを、お母さんはいつまでも好きって言ってくれるんでしょうか…。

みんなのこと、もうそろそろ嫌いって思っちゃったりしてないだろうか…?

(志賀の予想以上にハッとした表情を浮かべる子ども達)


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おそらくきっと、大丈夫ですよ ☺︎

みんながわがままだとしても、お母さんはみんなのこと、いつまでも好きって思っています。

お母さんは、みんなに幸せになってほしいと思ってるから、きっとこの宝石の一つは、みんなにくれるでしょう。


この宝石の名前は、『愛』と言います。

愛というのは、誰かが幸せになってほしいと心から願うことです。



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ではここで、志賀が一番好きな絵本、『おおきな木』を朗読したいと思います。

※要約

おおきな木と少年は仲良しでした。いつも一緒にいて、木はしあわせでした。

しかし時が経ち、少年は青年となり、なかなか木のもとへ姿を見せなくなりました。

年月が経った後、木のもとにやってきた青年は「お金が欲しい。」と言いました。

木は「私のリンゴを売ってお金にしなさい。」と、枝についたリンゴをみんなあげました。

また年月が経ち、再び現れた男は「家を建てたい。」と、木の枝をみんな持って行ってしまいます。

またまた年月が経ち、今度は「船が欲しい。」そう言った男は、木の幹を切り倒して持っていってしまうのでした。

それでも、木はしあわせだったのです。

そしてまた、男はしばらく姿を見せなくなりました。

今度現れた時、男はもう老人となっていました。

幹を切り倒された切り株は、必死に背伸びをして、老人の腰掛となってあげました。

それで、木はしあわせだったのです。



さぁ、このお話を聞いて、みんなはどう思ったでしょう?

「木がかわいそう。」

「でもしあわせって言ってるから…。」

「本当は幸せじゃない。心の中ではどっか悲しいと思う。」

素晴らしいディスカッションができました



少年は?ひどいな、と思いましたか?


木は少年のためになんでもしてあげました。

でも少年はわがままで自分勝手で、木が持っているもの全て持っていってしまったよね。


木はかわいそうだったんでしょうか?


木は、少年が喜んでくれることが嬉しかったんです。

少年が喜んでくれることが、木のしあわせでした。

みんなのお母さんも、きっと同じです。

みんなが幸せになることが、お母さんの喜びになるんです ☺︎


お母さんは、この宝石をたった1つしか持っていなくても、きっとみんなにくれるでしょう。

手放した自分が不幸になるとわかってても。

木と同じように、自分を犠牲にしてでも、みんなの喜びを祈っている

これを、『 愛 』といいます。


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じゃー、みんなは?

この少年と同じ?

わがまま言って、欲しいものだけ奪って、それで去って行っちゃう?

違います。


最初にみんな言っていました。

「お母さんに幸せになってほしい。」と。 では、お母さんに幸せになってもらうために、みんなができることってなんでしょう?


もし少年が、「ありがとう。ごめんね、僕はなにもお返しができないけど。でもずっと大好きだよ。」って伝えていれば、木は本当にしあわせを感じれたような気がしませんか?


みんながお母さんにできることは、「ありがとう」って伝えることです。

「ごめんなさい」って素直に言うことです。


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日本人は、『愛』と言われると、なんだか恥ずかしくなります。

「お母さん、愛してます。」

なんて恥ずかしくて言えませんよね ☺︎

(「いつも言ってるよ。」と言う子もいました◎ 素敵です◎)


英語圏では、家族には毎日「I love you」と言います。

家族には幸せを祈っているから、別れ際や寝る前に必ず「I love you」って言います。


でも日本人は、恥ずかしいから言わないでいて、それでいいんでしょうか?

お母さんは木と同じ?

それでしあわせ?


みんなの大好きなお母さんに、「愛してる。」と言いましょう。

☺︎


恥ずかしかったら代わりに、

ありがとう

ごめんなさい

をたくさん言いましょう。


日本人は、「愛」という感情を人前に露呈するのを恥じらう文化があったので、

その代わりに「ありがとう」と「ごめんなさい」はどの国よりも頻繁に使うのだそうです。

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今日はみんなに、この『愛の宝石』を1つあげます。

「お母さんにこの幸せの宝石をあげる。一番幸せになって欲しい人にあげるんだって。」

って言って渡してみてね◎

きっとお母さん、幸せになれます ☺︎


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送迎時、早速お母さんに「いつもありがとう。愛してるよ。」

と言って宝石を差し出したAくん。

お母さんは「カワイイ!」と言って、男の子を抱き寄せたそうですよ◎


こちらも早速お母さんに宝石をプレゼントしたBくん。

「これあげたから代わりになんかちょうだい。」

Give & Take のテイクの方が先行してしまったようですね。笑

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